新緑の香りがいっぱいの季節になると、北イタリアの最北端、縮小にして高品質なワインを造りだす
アルトアディジェのワインたちをご紹介したくなります。
まだ日本ではあまり知られていないけど、この時期にあうワインたちです。
ぜひ、アルトアディジェ地方をしってもらえたらまた、ワインの幅もひろがりますよ。
北にはイタリアン・アルプスのドロミティ山脈がそびえ、オーストリアと国境を接しています。
実は1918年まではオーストリア領、1939年から第二次世界大戦終結の1945年まではドイツ領でした。
そんな歴史的背景から、イタリア語とともにドイツ語も公用語として使われています。
またアルト・アディジェという土地自体は、ドイツ語で「南チロル」と呼ばれています。
住民の半分以上はドイツ語圏の出身者。
イタリアでありながらドイツとオーストリアの影響を受け、いくつもの文化がミックスした興味深い場所なのです。
ワイン造りは14世紀から。
特徴はやはり多様性です。狭い土地に多様なバリエーションの畑を持っているので、栽培するブドウ品種もバリエーションに富んでいます。
標高が低いエリアでは、カベルネ・ソーヴィニヨンやピノ・ノワール、シャルドネなどの国際品種を栽培しています。
一方、標高が高い丘陵地帯では、リースリングやシルヴァーナー、ゲヴュルツトラミナーといったドイツ系品種、さらにはスキアーヴァやラグラインといったアルト・アディジェ地方の土着品種も手がけています。
この地方のワイナリーは協同組合
この地方のワイナリーの特徴は協同組合。
通常は“量”を求めるために協同組合方式がとられるものですが、ここアルト・アディジェでは“質”の向上のためにこの方式を採用。
高品質のワイン造りが推し進められ、地域全体のレベルが急速に向上しています。協同組合がしっかりとしていることが日々助けあい補い合い、連携しなくてくは美味しいワインはできません。
丁寧に栽培され、きちんと醸造されているのがわかります。
バラエティ豊かなアルトアディジェのワインは、一番爽やかな季節に合わせるのがベストマッチだと思います。
オーエセルでは、2つの生産者のワインをご用意しています。
カルタン KALTERN
カルタン社の創業は1906年。
現在は440名のメンバーで構成される、アルト・アディジェ地方で中核を成すワイン生産者協同組合のひとつです。カルダーロ湖周辺に広がる約800haのぶどう畑のうち、約300haがカルタン社のぶどう畑です。
ぶどう栽培においてはアグロノミスト(農学者)、ワイン醸造においてはエノログ(ワイン醸造技術管理士)の徹底した指導のもと、すべての品質基準が厳格に守られています。
そんなカルタン社のワインは、アルト・アディジェという土地柄を反映し、イタリアとドイツ・オーストリアの文化が融合した多様性のある味わいと言えるでしょう。
・カルタン ピノグリージョ
・カルタン シャルドネ
(サクラアワード ダブルゴールド受賞)
カンティーナ・ボルツァーノ
指導者達は勿論、末端の会員に至るまで高い向上心を持つアルト・アディジェの“優良”協同組合
2001年9月1日に「カンティーナ グリエス」と「カンティーナ サンタ・マッダレーナ」が合併。2つともにボルツァーノの協同組合でした。「サンタ・マッダレーナ・クラッシコ」はサンタ・マッダレーナ醸造所で造られ、主にそれ以外のワインはグリエス醸造所で造られています。
(赤ワイン)
・サンタ・マッダレーナ
クラッシコ フック・アン・バッハ
・サンタ・マッダレーナ
グリエス ラグレイン